SOHO社長の体験記

豊かな経験が、ビジネスの展望を広げる 

国の地域社会雇用創造事業交付金を活用して2010年7月から実施されている「みたか身の丈起業塾」では、河瀬謙一さんは副塾長。
 

- ご自身も万華鏡を作って販売する『華麗堂』を運営してらっしゃいますね。


河瀬
『三鷹SOHO倶楽部』のメンバーが集まった折りに、何か作ってフリマで売ろうという話になったのがきっかけで、2001年に始めました。当初は本を見ながらの自己流でしたが、二年目に壁にぶちあたり、万華鏡作家の代永正樹氏に師事をあおいで技を伝授してもらいました。

- 1点が203万円という価格ですが、売れますか?


河瀬 桐箱入りのギフトビジネスで、美しさ、楽しさを伝えるサービス業と位置づけています。超一流の万華鏡であっても、作っただけでは広がらない。人と人のあいだに生まれるビジネスとして考えると、可能性が出てくる。そこが面白いのです。今は、制作時間がなかなか取れないのが現状ですが(笑)。

- ご自身の事業、そして三鷹のSOHO事業の推進役として本当にマルチな活動をされていますよね。


河瀬 2003年から三鷹ではTMO(※)としてSOHO事業の経験と蓄積をネットワークし、『SOHOベンチャーカレッジ』もスタートしました。それが2010年から11年にかけての『みたか身の丈起業塾』につながってきました。僕自身も、その間に事業計画の立て方の講師をしたり、多くの人たちと経験を共有したりしながら、経験値を高めてきました。

- 起業や事業継続の相談を受けるようになって12年、その間にどんな変化がありましたか。


河瀬 まずは、相談数が飛躍的に増えました。スピンアウト型にせよ、リストラ型にせよ、会社を辞めて自分で事業をする人が増えています。会社員全盛時代は終わったと実感しています。

TMO(※)=Town management Organization:さまざまな主体が参加して、まちの運営を横断的・総合的に調整し、プロデュースする機関。1998年施行の中心市街地活性化法によって導入された





プロフィール

河瀬謙一さん 
[ SOHO CITY みたかフォーラム理事長 ]


印刷会社などの会社員生活を経て1990年に独立。SOHO CITY みたかフォーラム理事長、地域SNSポキネット運営委員会会長、みたか身の丈起業塾副塾長、アナログ・デジタルコンテンツ制作会社(有)ビッツ&カンパニー代表取締役。 1997年から『SOHO CITY みたか構想』に基づいたSOHO集積に関わり、コーディネイター役を続けている。

(取材:安田)