SOHO社長の体験記

課題解決型のビジネスの模索が始まっている 

(株)まちづくり三鷹に出向して1年強の間に、『みたか身の丈起業塾』から送り出した修了生は、5期合わせて160人。
 

- 『みたか身の丈起業塾』は4期の予定でしたが、結局、5期まで開講したのですよね?


森屋
はい、大変好評だったので追加開催しました。講座の期間は足掛け2ヶ月、30日にわたるものでしたが、2010年7月の開講から今年7月28日に終了した5期までで、申込者累計は200人に上りました。また、出席率など各種修了要件を満たした修了者数は、トータルで160人に達しました。

- 修了生はみんな起業までこぎつけているのですか?


森屋 起業した人はまだ多くはないですが、あと一歩の人もいます。いずれにしても、すでに160人が基礎力をつけたわけですから、これから事業の立ち上げをいかにサポートするかが課題です。

- 今回の起業塾は、社会や地域の課題を解決するソーシャルビジネスやコニュニティビジネスを育てることに主眼をおいていますよね。従来型のビジネスとどこが違うのでしょうか?


森屋 社会や地域の課題をビジネスの手法で解決するのが、ソーシャルビジネスやコミュニティビジネスです。例えば、今までボランティアとして活動していたものを捉え直してビジネスにすることで、事業に継続性が生まれ、多くの方が持続的にサービスを受けられえるようになることも期待できます。

- 具体的には?


森屋 例えば、小さいスペースを利用した学童保育とか、シニアが実施するシニア向けiPad講座とか、「困った」「足りない」というさまざまなニーズから新しいビジネスの可能性を探る塾生が、1期から5期を通して各期に必ず数人はいました。

- 実現化のハードルになるのは、やはりお金ですか?


森屋 身の丈企業塾はお金をかけずに起業を実現することを基本としています。あるいは、事業の実施や継続に必要な費用だけ受益者に支払ってもらえればいいと考えるようなケースもあります。コミュニティにかかわることや、自分の能力を発揮できることに主眼を置いて、実施規模が大きくてもスポンサー収入などでカバーできればよしとするようなケースもあります。個人的には、私はそんな形もありかなと考えています。





プロフィール

森屋一訓さん 
[ 株式会社まちづくり三鷹 起業支援センター ]


森屋一訓さん 多摩信用金庫で多摩地域の中小企業担当を長年務め、2010年6月から内閣府助成事業の『みたか身の丈起業塾』の運営のために(株)まちづくり三鷹に出向。1期から5期までの塾生のサポートに奔走し、現在、修了生の起業支援に注力。2012年3月に多摩信にお戻りの予定。

(取材:安田)