SOHO社長の体験記

「仲間との仕事を通して成長したい」気持ちを活かす 

感電防止のための保護接地が規定値内に入っているかの試験
 

- 人のつながりを設立当初から会社の運営方針にしたというのは、すごいですね。


古谷
横河総研にいたときから考えていました。横河総研は平均年齢が高い組織で、私がイーエス技研の運営方針としたことを、当時の横河電機の社長さんも狙っていたのではないかと思います。ある意味で、私はそれを引き継いだともいえるかもしれません。 それに、運営方針のように文書化はされてなくても、仲間と仕事をして情報を共有し、働くことで成長したいというのは、もともと日本人の、いわゆる「アラ還」といわれる世代に共通する意識ではないでしょうか。

- 定年後で生活にゆとりがあっても、ボランティアではなくて会社の形態をとって仲間と仕事をしたほうが楽しいのでしょうか。


古谷
ボランティアも基本的には同じなのですが、ひとつ違う点は、会社なら仕事の対価としてお客さまがお金を払ってくださることです。「お金を払ってでも頼みたい」と見込まれているわけですから、その分のやりがいがプラスされますよね。払っていただいたお金で事務所も持てるし、お小遣いにもなるし、ちょっといいパソコンも買えるし(笑)。 もちろん若い人の場合はもっとたいへんです。これから生活費を稼ぎ資産形成しなければなりません。そこでわが社では、若い人のほうが高齢者よりも給料が多い仕組みになっています。 私も高齢者のひとりです。





プロフィール

古谷隆志さん 
[ 株式会社イーエス技研 代表取締役 ]

古谷隆志さん 東京都日野市生まれ。早稲田大学修士課程終了後、1972年10月に横河電機に入社。1993年に横河総合研究所に出向し、環境と安全規制適合のためのビジネスの立ち上げに参画する。2003年3月の横河総合研究所の解散を機に同ビジネスでの起業を模索し、イーエス技研を設立。2005年には株式会社に組織変更。現在に至る。

(取材:萩谷)