SOHO社長の体験記

若い人材を育てつつ高齢者が働き続けるために 

東久留米にある機材倉庫で試験器の調整中
 

- 今後、どのような会社にしていきたいと考えていますか?


古谷
60歳定年で辞めるのはさびしいから、できるだけ続けていきたいというのが会社を作ったきっかけですが、設立後に考えるようになったのは、若い人の育成と後継者のことです。 高齢者は若い人の仕事を奪ってはいけません。そこで、「高齢者は経験を生かしてきちんとアウトプットを出し、自分の仕事は自分で完結させる。若い人は、高齢者をサポートしマネジメントしながら実務を学ぶ」という運営方針を新たに立てました。若い人が現場の実務で、高齢者が若い人のサポートとマネジメントというのがふつうですが、あえて逆にすることで若い人の育成を図っています。

- 古谷さんご自身の目標は?


古谷
70歳が節目かとも思っていますが、それ以上仕事を続けたい気持ちもあります。仕事がすべてではないけれど、完全に手を引いてしまうとさびしくなるでしょうから。 それなら、どうやったら続けられるかを考えようかと。歳をとってくると体力も落ちるだろうから、自宅でも仕事ができるようにバーチャル環境を整えて、うるさがられない程度に出社するシステムを整えるかもしれません。 会社規模としては一億円くらいの売り上げが必要だといわれていますから、まずはその目標を達成してから次を考えようと思っています。

- 生涯現役には、それに向けた努力と工夫がいるということですね。

<了>
 




プロフィール

古谷隆志さん 
[ 株式会社イーエス技研 代表取締役 ]

古谷隆志さん 東京都日野市生まれ。早稲田大学修士課程終了後、1972年10月に横河電機に入社。1993年に横河総合研究所に出向し、環境と安全規制適合のためのビジネスの立ち上げに参画する。2003年3月の横河総合研究所の解散を機に同ビジネスでの起業を模索し、イーエス技研を設立。2005年には株式会社に組織変更。現在に至る。

(取材:萩谷)