SOHO社長の体験記

ITの発達に伴って広がったSOHOの可能性 

(株)文伸は、下連雀4丁目で「文伸印刷所」として創業。当時はいかにも「街の印刷屋さん」という店構えでした。
 

- SOHO「INSかわら版」の頃は、川井さんもIT化への期待を抱いてらしたのですか?


川井
いや、私自身は高度情報化についてはどこか冷めていて、今のようにインターネットで大量の情報を得たり発信したりできるようになるとは想像していませんでした。だから、SOHOがこんなふうに成長することも予測していませんでした。

- たしかに、インターネットの普及がなかったら、現在のSOHOのような在り方は実現しづらかったかもしれませんね。


川井
そうですね。ただ、印刷屋としては「SOHO=small office home office」という言葉が出てくるずっと前から、技能をもって自営で仕事をしている方々と一緒に働いてきたんです。例えば、かつては写植屋(写真植字)さんに文字を組んでもらったりね。

- つまり、SOHO的な働き方をしている人たちが昔からすでにいたということですね。


川井
はい。自宅あるいは近所の小さな仕事場で身の丈の事業をする人はかつても珍しくありませんでした。今ではパソコンを駆使するデザイナーさんと仕事をしていることを考えると、SOHOの働き方は、技術や道具の進化と深く関係していることが分かりますね。

- IT以前の技術や道具というと?


川井
例えば、和文タイプや写植機の時代がありました。手動の写植機で版下を作っていた方が、電動の写植機についていけずにお辞めになったケースもありますから、道具の変遷による盛衰もあるわけですね。





プロフィール

川井信良さん 
[ 株式会社 文伸/NPO法人むさしのみたか市民テレビ局理事 ]

川井信良さん 来年2012年に創業50周年を迎える株式会社文伸の代表取締役社長。三鷹を拠点に、広報誌・パンフレットなどの印刷物、地域の出版物、web制作事業を展開。NPO法人むさしのみたか市民テレビ局理事、NPO法人みたか都市観光協会理事、三鷹商工会広報・情報化委員会委員長なども務める。

(取材・安田)