SOHO社長の体験記

食と農の先達たちとの衝撃的な出会い 

これが干しリンゴのパッケージ。

- 朝田さんは日本の食と農をテーマにお仕事をされ、風土倶楽部で絶品の干しリンゴを販売しています。もとから食と農に関心をもたれていたのですか?


朝田
1996年くらいまでは都会生活にどっぷり浸かっていました。私は出版社でPR誌の仕事をしたあと、外資系のPR会社に転職し、10年くらいでシニア・アカウントエグゼクティブにまでなったのですが、社内や取引先の人と接するくらいで人間関係に広がりがない仕事に飽きてしまったのです。 
また取材がしたいなと思っていたときに、地域づくりの世界では有名な、宮崎県綾町の郷田實さん*1の講演を聞いて衝撃を受けました。
ちょうどその頃、新規事業を立ち上げた出版社から誘われて雑誌編集の仕事に戻ったこともあって、各地で有機農業や循環型社会を目指しているすごい人たちと知り合い、食と農にかかわるネットワークができました。

- 一気に人間関係と視野が広がったのですね。


朝田
こちらの世界には、すごい経験をしながら信じた道を進んできた面白い人がいっぱいいらして、刺激的でした。外資系の会社を辞めたときには、自分に翼が生えた気がして嬉しかったですね。羽ばたく音が聞こえたくらい(笑)。
1999年ごろには水俣の地域づくりを取材し、「ここにあるものをもう一度見直して活かしましょう」という「地元学」に関わるようになって2000年にテキストを作り、好評でした。

 

*1 宮崎県綾町の元町長。自然を生かした町おこしで全国的に有名。死後、ドキュメンタリー映画「未来からの町づくり先駆者 郷田實」が作られた。

 

 
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プロフィール

朝田くに子さん 
[ 株式会社風土倶楽部 代表取締役 ]

NPOローカル・ジャンクション21の活動から生まれた株式会社風土倶楽部の代表取締役として、日本の食と農をテーマにスモール&スロービジネスを推進中。2005年から運営してきた東京はちみつクラブは、みつばち百花に名称を変更。NPO法人となり、みつばち百花プロジェクトを展開している。

(取材:萩谷)