SOHO社長の体験記

それまでになかった需要を掘り起こす 

生産地のリンゴ畑の風景。
 



朝田
その日本食育フェアの私たちのブースには、全国から100アイテムくらい集まってきました。そのなかで「これはいけるんじゃないか」と思ったのが干しリンゴでした。

 

- 風土倶楽部のヒット商品ですね。私もいただきましたが、美味しいです。


朝田
フェアの前から、三鷹産業プラザの一階にあったマイショップのコーナーで試験的に販売してみたのです。ちょうど隣に「自然育児友の会」さん*2が出店していて、そこに買い物に来る食に敏感なお母さん方に、干しリンゴが絶大な人気でした。同じ年代の友達に試食してもらっても「しなびたリンゴじゃない!」と笑ってぜんぜん価値を認めてくれなかったのですが、そのお母さんたちは、油や砂糖を使わない子どものおやつを探していたのですね。こんな需要があるんだ!とそのときに気がついたのです。
そこで清水の舞台から飛び降りるつもりで、こちら側の負担でパッケージを替えました。そのときのデザイナーさんがたいへん優れた方で、直売所にあるような泥臭い商品を、おしゃれで日常使いのものに変えてくれたのです。
その後は特に手をかけなくても、口コミで商品が一人歩きして売れ始めました。自分のルートで細々と売ろうと思っていたので、最初2千袋を買い取ることから恐る恐るはじめたのに、発信力のあるお店から引き合いが来て、あっという間に卸し先が5,6店舗決まってしまったのです。とてもラッキーなスタートでした。



*2 2002年に設立された、自然なお産と母乳育児に関心のある母親たちによるNPO法人。

 





プロフィール

朝田くに子さん 
[ 株式会社風土倶楽部 代表取締役 ]

NPOローカル・ジャンクション21の活動から生まれた株式会社風土倶楽部の代表取締役として、日本の食と農をテーマにスモール&スロービジネスを推進中。2005年から運営してきた東京はちみつクラブは、みつばち百花に名称を変更。NPO法人となり、みつばち百花プロジェクトを展開している。

(取材:萩谷)