SOHO社長の体験記

課題は「場」と「ネットワーク」をつくること 

SOHO事業に係わるようになったのが98年、本拠を移したのが2006年。すっかり三鷹の街に馴染んでいます。
 

- 当時の羽田野さんの拠点は多摩市だったのですよね? 地元ではない三鷹での試みに参画することに抵抗ありませんでしたか?


羽田野
人が集ってつながれる「場づくり」と「ネットワーク」にもともと関心があって、創業のときからそれが自分の事業ドメインの一部だと考えていたので、むしろいいチャンスだと感じました。ただ、企画段階のワークショップはまったくのボランティア参加で、持ち出しの部分も少なくなく、でも面白いから時間も労力もかけてしまう。バランス的には難しい時期でした。

- それでも続けられた理由はなんでしょう?


羽田野
新しい分野を一から作る」という志をもって、アイディアを蓄積しようとしていたからでしょうね。パイロットオフィスで物理的に「場」ができたら、例えば、一時的に大きな仕事が発生したとき、一つのSOHOでは解決できなくても複数のSOHOが組めば解決できるでしょう。

- 2006年に三鷹ICT事業者協会の呼びかけ人となって発足してらっしゃるのも、その延長なんですね?


羽田野
そうですね。同業者と組めるようにしておけば、大きい仕事も引き受けられるので、機会喪失を防げます。そうすれば、事業拡大も売上アップもできる。実際、三鷹市からのユビキタスのネットワークとかSNSの仕事はそうして協働しています。

- 地域にも相当規模の需要があるのですね。


羽田野
はい。三鷹ICT事業者協会をつくるにあたっては、地域における情報化に貢献していきたいという思いもありました。地域で事業をしているからこそ、地域の人たちが必要とすることが肌身に分かりますからね。





プロフィール

羽田野二稔さん 
[ 株式会社キズナ・ば 代表取締役 ]

羽田野二稔さん システムエンジニアとして株式会社内田洋行に勤務後、95年に独立、多摩市で『アプリケーションプラス』創業。98年に三鷹SOHOパイロットオフィスに三鷹支店を構え、2006年に三鷹産業プラザに本社事業所を移設。2007年から三鷹産業プラザアネックスの運営を担当。2011年6月に『株式会社キズナ・ば』に社名変更。

(取材・安田)