SOHO社長の体験記

経営の安定を図るために サポート業務に軸足をシフト 

本の中身はこういう感じ。図版も多くわかりやすく工夫されています。
 

- 今も変わらず特注レンズの設計・製作をメインにされているのですか。


永田
確かに3年前までは、特注レンズの設計・製作がメインでしたが、リーマンショックのあたりから、レンズ屋は業務内容を大きく変えました。軸足がセミナーの講師や光学ソフトウェアのサポート業務に移っています。現在、新規の受注は少なくなっていますが、古くからのお客さんからの、「以前と同じレンズをまた作ってほしい」という依頼に応えて製作は続けています。
売上金額でいえば、特注レンズとサポート業務は半々くらいです。物を販売するのと異なり、サポートは売上額が大きくありませんが、利益率は高いのです。利益率から見るとサポートがメインということになりますね。
実はリーマンショックの半年くらい前に、偶然「ソフトのサポートをしませんか」という話をいただいて、私の判断でそちらに軸足を移すことにしたのです。ですから、リーマンショックは直接関係ありません。

- それはまた、絶妙のタイミングでしたね。そして正しいご判断でした。


永田
かつての取引先も今苦しい思いをされていますが、ものづくりは景気変動の影響を受けやすく、波が大きいのです。うちのような小さいところは、忙しいときはめちゃくちゃ忙しく、暇なときはずっと暇という感じになってしまいます。それに比べて、サポート業務はコンスタントにあって安定していますから、経営的にはやりやすいですね。





プロフィール

永田信一さん 
[ 株式会社レンズ屋 代表取締役社長 ]

永田信一さん 天文が好きだったことからレンズ設計の道に進む。名古屋大学理学部物理学科卒業後、大日本スクリーン(京都)に入社する。ここでレンズ設計の腕を磨き、独立を前提に東京の目白プロビジョンに転職。1997年に三鷹の自宅で起業した後、1998年にSOHOパイロットオフィスに入居。現在は、三鷹産業プラザに事務所を構える。

(取材:萩谷)