SOHO社長の体験記

成功するSOHO群の一方で 悲惨な失敗例もある 

三鷹産業プラザ地下1階のオフィスにて
 

- “私も読ませていただきましたが、起業に必要なすべてを手取り足取り基本から教えていて、とてもわかりやすいです。このご本を企画された経緯を教えていただけますか。


前田
三鷹には複数のSOHO向けオフィスがあって、起業を考えている人たちにブースを貸しています。平均倍率3~5倍と希望者が多いので競争率も高く、数字を入れた事業計画書3年分を提出してもらい審査して合格者を決めています。つまり事業計画がよい人から入居してもらっているわけです。

- 基本的に成功する確率が高い人たちばかりというわけですね


前田
ええ、入居後も順調に売上を伸ばし、より広いオフィスに転居していきます。ところが審査に落ちて独自に起業した人たちが、とんでもない目にあっていたのです。 なぜそれがわかったかというと、補欠入居者が繰り上がるときに、私が面接することになったからです。その人はアイディアは面白かったのだけど、事業計画書の数字がめちゃくちゃだったため、審査に落ちてウェイティングリストにいました。

- 面接の結果はいかがだったのですか?


前田
応募時に計画していた事業は止めて仲間と別のことをやっているというのです。「赤字で困っています」というので帳簿を見たら、収入がゼロで支出ばかりが並んでいる。さらに訊くと、カードローンで首が回らなくなっていることがわかりました。

 
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プロフィール

「出版記念インタビュー Ⅰ」 前田隆正さん 
[ SOHO CITYみたか推進協議会会長・コミュニティビジネスサロン スーパーバイザー ]

SOHO CITYみたか推進協議会会長・コミュニティビジネスサロン スーパーバイザー/日本電信電話公社(NTT)、日本無線、INSエンジニアリングなどを経て、1998年から「SOHO CITYみたか」の運営に携わる。2003年、「SOHOベンチャーカレッジ」を創設。2010年から「みたか身の丈起業塾」(内閣府助成事業)で塾長を兼任。

(取材:萩谷)