SOHO社長の体験記

お客さんの声をよく聞こう! 

 

- 事業内容を設定する段階で注意すべきことは何でしょう?


河瀬
当初の発想にこだわりすぎると、現実を見誤ることがあるので注意が必要です。例えば、「お客さんは赤が好き」と思い込み、現実は「青」なのにどんどん進んでしまうと、費用ばかりかかって収益が上がらない。「赤」か「青」かは、小さく試してみれば事前にわかるのです。

- 起業には、「これだ!」という強い思いが必要ですが、思い込みが過ぎるのは危険ということですね。


河瀬
独りよがりはだめです。自分だけで判断せず、お客さんの言葉に素直に耳を傾け、現実とすり合わせることが要です。パナソニックの創業者、松下幸之助さんも「心を素直にすると賢くなる」と言われています。ただし、優柔不断すぎると人の言葉に振り回されることになってしまうので、さじ加減は必要ですね。

- たしかに、人の意見を聞く姿勢にも経営者の個性が表れますね。


河瀬
そうですね。確実に言えるのは、お客さんの声を聞かない経営者は必ずコケるということ。もちろん、社員の声も大切です。

- 河瀬さんご自身は、どんなふうに他の人の言うことを取り入れてらしたのですか?


河瀬
私は印刷ブローカーとして独立したわけですが、CD-ROM制作から手を引いたのも、万華鏡を商品化したのも、友人のアドバイスがきっかけでした。

- 他人の意見を取り入れながらもぶれないでいられるのは、どうしてですか?


河瀬
私の場合、軸としているのは「デザインを動かす」ということなんです。画像処理も動画も万華鏡も、一見違っていることでも共通する意味づけがあるんです。その上で、伸びていくものを伸ばしていくように心がけています。





プロフィール

「出版記念インタビュー Ⅱ」 河瀬謙一さん 
[ SOHO CITY みたかフォーラム理事長 ]

河瀬謙一さん 印刷会社などの会社員生活を経て1990年に独立。SOHO CITY みたかフォーラム理事長、地域SNSポキネット運営委員会会長、みたか身の丈起業塾副塾長、アナログ・デジタルコンテンツ制作会社(有)ビッツ&カンパニー代表取締役。 1997年から『SOHO CITY みたか構想』に基づいたSOHO集積に関わり、コーディネイター役を続けている。

(取材・安田知代)