SOHO社長の体験記

70歳まで働くことを前提に 個人でできる仕事を模索  

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今もオーディオが趣味。右はティアックの
オープンリールテープデッキ
 

- 起業までの経緯を教えてください。


中川原
私は大学までを九州で過ごしました。オーディオ好きで、ティアックにはあこがれ
がありました。ティアックのテープレコーダーがほしかったのですが、当時は給料の3~4
か月分くらいしたのです。たまたま大学の求人にティアックがあり、電話してみたら「す
ぐ来て入社試験を受けてください」ということで入社しました。ところが配属されたのは
オーディオではなく、コンピュータの周辺機器(磁気テープ装置等)を開発する部署だっ
たのです。
そこでハードウェア、ソフトウェアの技術を身につけました。

- 中川原さんも早期退職組ですよね。


中川原
退職したのは55歳の時です。プロジェクトなり、事業なりをまとめる立場になり、
それなりの面白さはありましたが、設計の実務を離れた寂しさもありました。ちょうどイ
ンターネットが普及して個人でやれる環境が整ってきたし、少しでも元気なうちに何か始
めた方が面白いかなと思ったのです。70まで現役でやるとして55歳なら15年ある。それ
だけあれば何か形になるだろうと。子供も大きくなって家のローンも払い終わり、お金の
かかるイベントはなくなったということも大きかったです。
漠然と「ネットを使って何かできるのではないか」と思っていました。ハードもソフトも
一応わかるのですが、技術の動向を見てアップデートする作業は必要です。仕事をしなが
ら次の準備をするのは無理だったので、失業保険をもらっている間にビジネスプランを詰
めていきました。

 
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プロフィール

中川原一彦さん 
[ smallwave(スモールウェーブ)代表 ]

九州大学工学部通信工学科卒業。1971年ティアック株式会社入社。コンピュータ用磁気テープ装置、光ドライブ装置、およびその制御装置の開発に従事。専門はロジック設計、サーボ技術、制御用プログラム開発、開発プロジェクト推進業務等。2002年ティアック株式会社退社。smallwaveを設立し、現在に至る。

(取材:萩谷)