SOHO社長の体験記

大学の時に出会ったオーロラに魅せられ それを仕事にしようと模索を始める 

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アラスカ観測所作業中の古賀さん
 

- そもそも古賀さんのキャリアの出発点には、オーロラ大爆発との一期一会があると伺っています。


古賀
  はい。大学では機械工学を専攻し、アドベンチャークラブというサークルに属していま
した。大学2年生の時にオーロラの写真集を見て「これは冒険ぽいな」と、アラスカにバック
パッカー旅行をしたのです。初めての海外旅行でした。その初日に偶然オーロラ大爆発を見る
ことができ、「オーロラってかっこいい!」と思いました。
僕は手に職をつけて食べていこうと工学を選んだのですが、ターゲットは何にすべきか模索し
ていたのです。さっそくオーロラに関わることのできる職業を探し、収入や将来設計などをシ
ミュレーションしてみました。エンジニアの卵ですから、自分でオーロラに関わるものを作っ
たほうが可能性が広がるのではないかと考えました。僕は寒がりなので、自宅でもオーロラの
ライブが楽しめるようにしたかったのです。

- 早々に目標が定まり、後はそれをいかに実現していくかですね。


古賀
  大学院に進学しスポーツ工学を研究しました。日大はスピードスケート部が強くて、研
究室は選手を強化するための協力を要請されていました。リンク上にたくさんのビデオカメラ
を設置して同時に撮った画像を3次元展開し、実際の滑りを再現するモーションキャプチャシ
ステムを作りました。ここでオーロラ中継に必要な画像処理シミュレーションや幾何学解析の
手法を身につけました。

 
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プロフィール

古賀祐三さん 
[ (有)遊造 代表取締役・エンジニア ]

日本大学大学院理工学研究科で機械工学(スポーツ工学)専攻。東芝の画像処理研究開発部門でエンジニアとしての経験を積み独立。(独)情報通信研究機構の誘いで宇宙天気情報センター、オーロラライブを企画開発。さらに観測所・通信網の構築や中継システムを開発して「Live!オーロラ」を立ち上げ、現在に至る。科学ジャーナリスト賞2008(最年少)、2011年文部科学大臣表彰・科学技術賞。

(取材:萩谷)