SOHO社長の体験記

メディアへの露出も戦略のひとつ 自分の本質はやはりエンジニア 

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アラスカ大学の観測所にて
 

- 事業化に当たっての大きな山場となったのはどのようなことでしたか?


古賀
  たいへんなことはいろいろありましたが、観測所はアラスカ大学が保有しているところ
で、民間が参入できるようなところではありませんでした。でも熱烈にプレゼンを繰り返し、
権利を買い取りました。これは事業化に向かう上で非常に大きかったです。今ではアラスカ大
学ではNASAに次ぐ古株になっています(笑)。
準備段階もたいへんでしたが、スタートしてからのほうがもっとたいへんでしたね。一歩踏み
出すのも勇気がいりますが、踏み出したらもうあとには引けませんから。

- 最年少での科学ジャーナリスト賞や文部大臣表彰・科学技術を受賞され、メディアでもすっかり有名人になりましたね。


古賀
  今ではオーロラに関する文化人的な扱いを受けていますが、僕はいまだに自分はエンジ
ニアだと思っています。ただ日本という国は、メディアに出て名前が知られているかどうかで
周囲の人の評価が変わるところがあります。名前が知られていた方が、いろいろな協力が得や
すいし、それが自分の夢を叶えることにつながります。ですからTVなどにもきちんと出ます。
無数の悔しい思いもしてきましたが、準備時代にエンジニアとしてたくさんのことをやらせて
いただいていろいろな失敗もし、その結果夢が叶ったというところですね。





プロフィール

古賀祐三さん 
[ (有)遊造 代表取締役・エンジニア ]

日本大学大学院理工学研究科で機械工学(スポーツ工学)専攻。東芝の画像処理研究開発部門でエンジニアとしての経験を積み独立。(独)情報通信研究機構の誘いで宇宙天気情報センター、オーロラライブを企画開発。さらに観測所・通信網の構築や中継システムを開発して「Live!オーロラ」を立ち上げ、現在に至る。科学ジャーナリスト賞2008(最年少)、2011年文部科学大臣表彰・科学技術賞。

(取材:萩谷)