SOHO社長の体験記

「自主研究会」の活動が、役所の風通しを良くした 

「超都市化問題研究会」が1992年に発行した『きみのまちの問題の解き方』(公人社)は、今読んでも新鮮な内容。
 

- 有志グループの懸賞論文の成果が、自主研究熱に火をつけたのですね。


宇山 そうです。私もそれまで河村さんと同じ課にいながら、彼がそんな研究会をしているのを知らずにいたのですが、それを機に一緒に活動するようになりました。


- 活動というのは、どんな?


宇山 主として勉強会です。三鷹市以外の職員で活躍している方などをスピーカーに呼んだり、市民団体や農家などのキーパーソンの方々の所に出かけたりして話を聞きました。


- 市役所外の人との交流が活発になったのですね。


宇山 そうですね。もともと私が就職した頃、すでに三鷹市ではコミニティセンターの設置をはじめ市民参加による新しい行政の試みが始まっていたのですが、研究活動が活発になったことで、職員同士はもとより職員と市民の関係も風通しがさらによくなりました。三鷹には広い視野で物事を考えられる市民が多く、今も市民協働は先進的に行われています。


- そのような市民協働が生まれた背景には何かあるのですか?


宇山 戦後の宅地化が進み、人口が急増し、学校や保育園の問題から農地や工場の問題まで、すべての問題が絡み合っていて、課題をひとつ解決するとその解決が次の課題を生むという状況になってきたのです。時代のスピードが加速し、従来の行政スタイルでは立ちゆかなくなっていたのです。





プロフィール

宇山正幸さん 
[ まちづくり三鷹 経営事業部 シニアマネージャー ]

(株)まちづくり三鷹 経営事業部 シニアマネージャー/1979年三鷹市役所に就職。1996年(株)まちづくり三鷹に出向。「SOHO CITYみたか」推進の立役者のひとりとして、現在もSOHO事業支援やコミュニティビジネスの起業支援に携わる。


(取材・文:安田)