SOHO社長の体験記

これから期待されるのは、コミュニティビジネスの発展 

 

- 当初19社だったのが現在約120社。着々と成長してきましたが、現状は?


宇山 目指すところが現状維持、あるいは売上年間1億円程度までの拡大というSOHOがほとんどで、それぞれのSOHOが一定の状態を保っているという感じです。


- 比較的小粒の事業社が多いということですね?


宇山 そうですね。そもそも三鷹市内には大規模なオフィスビルがないので、大きなオフィスを構えるなら市外に出る必要に迫られますが、これまで事業拡大で外に出たのは1社だけです。


- これからの三鷹のSOHOはどうなっていくと予想されますか?


宇山 現在SOHOオフィスに入居している約120社で一番多いのはコンサル業ですが、これからは社会問題の解決を目指す社会企業としてのコミュニティビジネスが伸びていくと思います。少子高齢化が進み、身体能力が減退して生活が不便になる人が増えていきます。すでに行政サービスだけでは限界ですから、コミュニティビジネスへの期待は大きいです。


- つまり、社会のニーズに応える地域規模のビジネスということですね?


宇山 そうです。三鷹市の土地利用を見ると、住居地域が約90%で、商業地域が5%、工業地域が5%です。昔は工場も多かったのですが、70年代以降、宅地化が進んで産業移転が余儀なくされました。つまり、三鷹市は何億儲かるという大規模な産業向きではないのです。ですから、職住接近の小規模なビジネスで、こまめにお金が回り、人と人が繋がり合う・・・そんな「成熟した街」が実現されるための産業促進が求められていると考えています。





プロフィール

宇山正幸さん 
[ まちづくり三鷹 経営事業部 シニアマネージャー ]

(株)まちづくり三鷹 経営事業部 シニアマネージャー/1979年三鷹市役所に就職。1996年(株)まちづくり三鷹に出向。「SOHO CITYみたか」推進の立役者のひとりとして、現在もSOHO事業支援やコミュニティビジネスの起業支援に携わる。


(取材・文:安田)