SOHO社長の体験記

自分の持つ経験やスキルを見直し 足りないところを補う術を工夫する 

シニアSOHO普及サロン・三鷹のウェブサイト
 

- 最後に、起業を志す人たちへのアドバイスをお願いします。


久保
  一番大切なのは、経営の方針を決めたらぶれないことです。相手によって対応の仕方を変えたりすると、信用が崩れてしまいますから。
 創業時には初期投資を極力避け、一年目はよい人脈を作ることに注力することが大事だと思います。よいメンターを探すことも大事です。これは自分でやってみるしかなく、試行錯誤の過程で選択眼が磨かれていきます。自分が決めた経営方針を守りながら、よい指導者の話を聞き、素直に取り入れてみましょう。そして、一度決めたらあきらめずにやり通すこと。矛盾するようですが、やり通すことで、ダメな場合はやめる決断ができるようになります。社長には先頭に立って人を巻き込んでゆく実行力はもちろん、決断力が不可欠なのです。
 ずっと働いてきた人は、これまでのキャリアと自分のやりたいことをマッチングさせる道を徹底的に探ってください。若い人にはまず会社に勤めて、ビジネスの常識と組織の中での振る舞い方を身につけてから起業することを勧めます。それがないと若者同士でやっているうちはなんとかなっても、ちゃんとした社長さんにはつき合ってもらえないことも出てきます。女性は起業への思いが強い人が多いですが、思いだけでビジネスはできません。交渉スキルを身につけ、営業と経理は覚えてほしいと思います。

<了>
 




プロフィール

久保律子さん 
[ 特定非営利活動法人 シニアSOHO普及サロン・三鷹
 代表理事 ]

日本語教師として20年以上の経験を持つ。特定非営利活動法人シニアSOHO普及サロン・三鷹に入会後、複数のステークホルダーが関与するプロジェクトを運営。2004年に副代表兼事務局長、2005年に代表理事就任。併行して中国での仕事で更に経験を積み、帰国後は、企業と連携して団地の再生や、高齢者が地域で元気に過ごす仕組みづくりを行うなど、新しい事業つくりに挑む。「身の丈起業塾」講師や、コワーキングスペース・ミタカフェのコーディネーターもつとめる。

(取材:萩谷)