SOHO社長の体験記

「さをり織り」の自由さや面白さを 自分の教室を持って直接伝えたかった 

さをり織りの織り機
 

- それから独立して、ご自分の教室を持とうと思われたのですね。


  叔父の教室には約7年いましたが、そのやりかたとみさをさんの考え方にはずれがあると感じるようになりました。特に、さをり織りが障碍者施設で広まったため、障碍者のためのものという感じになっていたことに違和感がありました。本来は、障碍者・健常者、男女、年齢等に関係なく、誰もが自由に織って自分の個性を活かせるものですから、自分一人で教室をやってみようと考えたのです。
  ぼく自身、服飾はどちらかと言うと苦手なのですが、さをり織りは織っていてとても面白いのです。「感覚に委ねて織っていいんだ」とわかる。そうすると価値観の尺度がぐんと広がって、まわりの社会も面白く見え始めます。その楽しさを、もっといろいろな人に知ってほしいし、ぼくが直接伝えたいと思いました。

- ちなみに三鷹のベンチャーカレッジはどうやってお知りになったのですか?


  大学がICUだったので、学生時代は三鷹に住んでいました。一人になってまた三鷹に住むようになり、「独立するなら起業について勉強しないといけないな」と思っていた頃にベンチャーカレッジのチラシを見たのです。
  ベンチャーカレッジでは事業計画書を作ります。感覚だけでなんとなくやっていくのではなく、現実的に見て、これからやろうとしていることをていねいに考える良いきっかけになりました。





プロフィール

城達也さん 
[ 手織工房Jota(じょうた)主宰 ]

子どもの頃から、祖母の城みさをさんが始めた「さをり織り」が身近にある生活を送り、「いつかは自分もやってみたい」と考えるように。大学卒業後は大手食品メーカーに入社し、コンビニエンスストア担当の営業職となる。退職し叔父の主宰するさをり織り教室のスタッフとして経験を積んだ後、吉祥寺に「手織工房Jota」を開設。さをり織りの教室と、織りに使う糸や織り機の販売を行う。現在、吉祥寺工房と自由が丘工房の2教室を展開している。

(取材:萩谷)