SOHO社長の体験記

デイリーズで飲食店経営の修行をし 28歳で店を持つチャンスが 

故郷・岩手の新鮮な卵や果物を使ってスイーツを作っている。
 

- 本格的な飲食店の経験は、デイリーズに入られてからですか?


鈴木   そうです。「飲食に向いている」と、2年半でマネージャになりました。料理するのも食べ歩きも好きで、あるとき美味しいものをある程度模倣できるようになりました。自分の中に“味の引き出し”ができたんでしょうね。当時の店長が「予算内なら好きなことをしていい」と言ってくれたので、ホールトマト缶やオリーブオイルをいろいろ試して比較したりしました。土日の朝は家具の納品に行き、アルバイトの採用面接や西国分寺の店長もやり、最後の1年は社長のマネジメントを見ていて、たいへん勉強になりました。
  5年半働いたとき、三鷹産業プラザの、以前あったお店が撤退し、デイリーズに話が持ちかけられました。店長に「お前やる?」と言われたのが28歳の時です。

- ためらいはありませんでしたか?


鈴木 ぼくは人生には何回かチャンスが巡ってきて、そのとき応じられる人間になっているのが大事だと思っています。「今がその時だ」と思いました。商学部ですから、お金について知らないとビジネスがだめになることがわかっていた一方、社長のマネジメントを見ていたので恐怖心はありませんでした。でも、ぼく自身は若造なので対外的な信用がなかった。社長に「半月で準備資金1000万円集められるか?」と言われ、片っ端から頭を下げまくって集めました。





プロフィール

鈴木佳範さん 
[ カフェ ハイファミリア / パブリック・スペース株式会社代表取締役 ]

盛岡市出身。小中学校と生徒会長をつとめ、将来の夢は弁護士だったが、高校の友人たちの影響で伊仏文化に関心を持つ。伊・ペルージャ大学に進学を志すが、高校の先生や家族の強い反対にあい、上京してイタリア文化会館で学びながら、明治大学商学部の夜間に通う。カフェの研究で卒論を書き、大学卒業後は三鷹の「デイリーズ」に押し掛け就職。28歳で独立し、会社を設立して現在に至る。

(取材:萩谷)