SOHO社長の体験記

まず特許を取得し、それをもとに起業を果たす 

池さんが考案したコアルーバックの基本構造。
 

- さまざまなアイディアの中で、コアルーバックを事業化された理由は?


  このアイディアは私にとってとりわけインパクトが強くて、頭に浮かんだ時はまるで雷にうたれたようでした。何か素晴らしいものがそこにある気がして、もっと深く掘りたくて仕方がありませんでした。そして、このアイディアだけは自分の期待を裏切らない、皆も必要としているという確信があり、ずっと私の支えになってくれたのです。
  まずアイディアを出願して特許が取れたので、サンプルを作って展示会に出展し商談が来るという一連の過程を経て起業しました。それが4年前のことです。特許は万能ではなく、かえって取得があだになるようなケースも知っていますが、コアルーバックに関しては、毎年ますます特許の力を感じています。カバン業界にゆかりがなく製品のノウハウもなかった私は、この特許があるからこそやって来れました。特許を勉強しておいて本当によかったと思います。

- 事業への強い意欲とセンスを感じます。池さんのご家族は会社経営または商売をされていたのですか?


   いえ、サラリーマン家庭でした。韓国では日本以上に“勉強してよい会社に入る”ことを重要視していますから、親は「商売なんてとんでもない!」という反応で、夫も「ばくちに近い」と反対していました。今考えると、もっとちゃんと説明して、家族も賛成できるプロセスを踏むこともできたのではないかと少々反省しています。





プロフィール

池成姫さん 
[ 株式会社COAROO 代表取締役 ]

ソウル生まれ。韓国で厳しい受験競争をくぐり抜け、いったん社会人となった後に日本に。2年間日本語学校に通った後、早稲田大学に入学。同じ学部で学んでいた日本人男性と結婚し、夫の仕事(出版社)を手伝いながら2児を産み育てる。下の子が生まれて間もなく、自分の体験から閃いたアイディアをもとにCOAROOバッグを考案し、特許を取得して起業。各種アイディアコンテストを受賞して知名度を上げ、ライセンス契約メーカーや販売先を順調に増やしつつある。 コアルー公式サイト:http://coaroo.info/

(取材:萩谷)