SOHO社長の体験記

ボロボロで狭い放置物件に 「自分の店」のイメージがわいた 

グラス類もコンパクトに収納。壁の絵は友人が描いてくれた。
 

- 今のお店であるこの物件を選んだのは、何が決め手になったのでしょうか?


一瀬   その前はスナックだったり焼き鳥屋さんだったりした物件らしいです。見せてもらったときには10年以上放置されていて、とにかくぼろぼろで汚かったですね。ほとんどの知り合いからは「ボロい! 狭い!」と反対されました。
  でも、最初に見たときに、「これならスペインバルらしくなるな」と自分の店のイメージがわいたんです。今のお店みたいにカウンターがあって、そこでみんながわいわいと食べたり飲んだりして、まさにぼくが思い描いていたスペインバルができそうだと。
  ぼくにとってのスペインバルは、地元の街にとって財産になる、ちょうど集会場のような店なんです。そういう店づくりができるんじゃないかとイメージできたことが、一番大きかったです。

- そんなに周囲から反対されて、不安ではありませんでしたか? 確かに駅からは近い立地ではありますが。


一瀬    いろいろ不安もありましたが、家賃も安かったですし、自分で改装すれば何とか成り立つのではないかと思いました。ここの家賃は最初の心づもりの半分くらいの金額だったのです。そのかわり、だいたいカウンターがあってテーブルも2つくらい置ける10坪前後と考えて探していた広さの半分以下の4坪しかなくて、カウンターのみの店になりました。





プロフィール

一瀬智久さん 
[ 三鷹バル 店主 ]

埼玉県加須市出身。料理を作って人に喜んでもらうのが好きで、10代の頃にはすでに、将来は飲食業で独立しようと志していた。長野県のレストラン「カナディアンファーム」に住み込みで働き、参宮橋のスペイン料理店「ロス・レイエス・マーゴス」でスペイン料理を身につけた。2006年10月、28歳のときに井の頭線・三鷹台駅の近くにスペインバル「三鷹バル」を開店。趣味は山岳マラソンなど。

(取材:萩谷)