SOHO社長の体験記

一人で仕事を受けるフリーランスに 限界を感じたのが起業のきっかけに 

三鷹駅にほど近いビルに、コワーキングスペースHAMMOCKはある。階段の案内板。
 

- まず、森さんの起業のきっかけと前職との関係を教えてください。


   IT系のベンチャー企業で会社員をしていました。普通に就職しようと結婚してから学校に通ってシステム開発を学んだので、何事もなければそのまま会社員でいるつもりだったのです。ところが東日本大震災以降勤めていた会社があまりうまくいかなくなり、事実上の解散状態になってしまいました。また一から就職活動をするのも面倒でしたし、システム開発ができたし、他の会社からフリーランスになった知り合いもいたので、自分も仕事を受託できるのではないかと。わりと軽い気持ちでフリーランスとなりました。
  最初に1社だけ、元勤めていた会社から仕事を紹介してもらい、そこからのつながりで仕事が広がっていきました。最初はたいへんでしたが、数ヶ月で食べられるようになりました。

- その時はまだ、会社を作ったわけではなく、お一人だったのですね。


  そうです。でも、次第に一人でやっている限界が見えてきました。一人ではこなせる仕事の量は、たかがしれています。それに、システム開発には時間がかかりますから、一人ではなかなかモチベーションを維持するのが難しい。どうせなら、何人かでやりたいなと思ったのです。でも、その時は一緒に会社をつくろうというメンバーがまわりにいなくて、しばらくそのままになっていました。

 
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プロフィール

森 巨無さん 
[ 株式会社Grander 代表取締役CEO ]

アルバイトや契約社員で暮らしを立てていた時期を経て、結婚し子どもができたことで一念発起。職業訓練校でシステム開発を学ぶ。IT系ベンチャー企業にエンジニアとして就職し、27歳でフリーランスに。自らも専門学校でプログラミングを教えていたことから、教え子たちとともに株式会社Granderを起業。本業の受託開発を軌道に乗せ、コワーキングスペース事業にも取り組んでいる。

(取材:萩谷)