SOHO社長の体験記

「地材地技」をキーワードに 地域の良さを引き出していきたい 

秋田県秋ノ宮市にて。雪の林もスノーシューとガイドがいれば魅力的なアクティビティになる。
 

- たとえば、今はどんなことをなさっているのですか?


上垣    あきる野市では、キャンプ場のオーナーの集まりに出て「こういうふうにしたらどう?」と提案をしたりしています。秋川渓谷は水がきれいで自然も豊かなので、「学生が河原でバーベキューして騒ぐ」みたいな現状のイメージではあまりにもったいない。僕はものづくりが好きなので、秋川渓谷に行くと何かクリエイティブなことができて、美味しいものも食べられるという場所にしたいです。そこで、最初のクラフトツーリズムが出てくるわけです。
   「地産地消」という言葉がありますが、まちづくりは「地材地技」だと思うんです。伝統を含め、いろいろな材料や技が地域にある。例えば、あきる野市の養沢地区には、ヤマトタケルが東方遠征の時に養沢の水を飲んで体力を回復させたという伝説があるんです。100戸以下くらいの集落なのですが、「地材地技」を切り口に活性化できるのではないかという提案を始めたところです。「地材地技」はまさにクラフトツーリズムに関係し、その場所に行かないと味わえないものです。

- それできちんと食べていけていますか?


上垣    全部を総合して、困窮しない程度の収入は得られています。自分でもっと商いを伸ばしていきたいなと思っているのは、理想的なことで言うと、消しゴムはんこ作りですね(笑)。図案を工夫して「はんこ絵」もやっています。基本は、毎月の勝沼朝市でその場で注文を受けて作るというものです。実はこれも仕事で勝沼と関わりができ、朝市に出すために作り始めたのがきっかけです。





プロフィール

上垣智弘さん 
[ 地域計画工房コイル:コンサルタント ]

大学・大学院で建築学を専攻し、卒業後は観光分野の老舗コンサルティング会社である株式会社ラック計画研究所に所属。地域計画コンサルタントとして多くの経験を積み、ボランティア活動でも人脈を広げた。写真撮影、料理、消しゴムはんこと多彩な腕前を持つ。ラックとはLAC:L(landscape)、A(Architecture)、C(Civil Engineering)の意。同社が一昨年解散し、今年は新会社を立ち上げようと始動中。

(取材:萩谷)