SOHO社長の体験記

これまでの経験を集大成し クラフトツーリズムの事業化に挑戦 

あきる野市で、クラフトツーリズムのきっかけとしての「市(いち)」を開催。
 

- 高校時代の「椅子のデザインをしたい」という夢が、ずいぶんと面白い方向へ展開してきましたね。


上垣    田舎には木工館がよくありますが、だいたい切っただけ、くっつけただけのものが多くて、プロダクトとしてのデザイン性やレベルが低いのです。マーケティングなど観光学の手法を援用すればその点は改善されるはずで、自分の中でまちづくりとものづくりがそこでつながったのです。そして、自分のやりたいことを基にしながら、住んでいる地域やコミュニティが元気になるようなことを仕事にしたいと思い、今に至るわけです。
   ずっとコンサルをしてきましたが、自分で全責任を持って事業化していくというのは未経験ですから、50を前にして大きな転機に直面しています(笑)。

- 最後に、コンサルタントとしていろいろな地域や人を見てきた立場から、地域で起業を志す人へのアドバイスをお願いします。


上垣    まず、まちづくりで儲けようと思っても無理です。自分が食べていける事業をきちんと回せるのでない限り手を出さない方がいいでしょう。まちづくりは自分の事業のベースとなる地域への投資だと考えてください。元から住んでいる人たちは、そこをただ利用しようとする人には反感を持ちます。その場所の地材の特性と、自分はどういう技でその良さを引き出して貢献していけるかを見極め、地域に住む人たちと信頼関係を作って起業してほしいと思います。

<了>
 




プロフィール

上垣智弘さん 
[ 地域計画工房コイル:コンサルタント ]

大学・大学院で建築学を専攻し、卒業後は観光分野の老舗コンサルティング会社である株式会社ラック計画研究所に所属。地域計画コンサルタントとして多くの経験を積み、ボランティア活動でも人脈を広げた。写真撮影、料理、消しゴムはんこと多彩な腕前を持つ。ラックとはLAC:L(landscape)、A(Architecture)、C(Civil Engineering)の意。同社が一昨年解散し、今年は新会社を立ち上げようと始動中。

(取材:萩谷)