SOHO社長の体験記

回り道しても絵を描き続け 社会人としての力を蓄えた 

オフィススペースは、効率よく仕事ができることはもちろん、インテリアの細部まで気を配っている。
 

- 榎本さんはいつ頃からイラストレーターになりたいと考えていたのですか。


榎本    物心ついてからずっと絵を描くことが好きだったのです。「自分は将来絵を描いて生きていく」と決めていました。でも、どうやったらプロになれるのか全くわかりませんでした。家庭の事情で美大進学という選択肢はなく、高校を卒業してすぐプロになれるとも思えない。それなら、まずは就職して社会人としての経験を積んでおこうと考えたのです。それが中学3年の時ですね。
   家具にも非常に興味があったので、工業高校のインテリア科へ進学し家具デザイナーとして就職しました。3年くらい勤めて独立するつもりでした。ところが、公共家具の設計開発に配属されてすぐ新製品の開発業務に携わることになり、コスト計算や営業の仕事も任されました。仕事自体は面白かったのですが、どんどん仕事量が増えて責任も重くなっていきました。

- そんな状況でも、絵は描き続けていたのですね。


榎本    寝る時間を削って絵の練習、地元の新聞社向けに4コマ漫画なども描いていました。独学でCGの勉強もしていて、1998年にインターネットに出会い衝撃を受けました。「これは一時の流行ではなくインフラになるのではないか」と、すぐ本を買ってきてホームページを作り、自分のイラストをアップしていきました。何より志を同じくする仲間がほしかったのです。中学の時に友達から中古のパソコンを買って自分で考えたゲームをプログラミングして作ったりしていたので、HTMLはスッと入ってきましたね。

 
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プロフィール

榎本よしたかさん 
[ イラストレーター・法廷画家 ]

和歌山県生まれ。子供の頃からずっと絵を描き続けてきたが、いったん社会人としての経験を積むために家具デザイナーとして就職。2002年にイラストレーターとして独立開業した。法廷画を依頼されたことがきっかけで、TV用イラストも多く手掛け、出版・広告等でも幅広く活躍。自伝的エッセイ漫画「トコノクボ くじけない心の描き方」(マイナビ文庫)も出版した。。
http://yoshitakaworks.com/

(取材:萩谷)