SOHO社長の体験記

やりたい仕事を貫くために早期退職 




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永井さんは早期退職をきっかけに起業なさったそうですね。そのあたりの事情をお聞かせ願えますか。



永井
私の仕事は、一貫して医療関係の画像ファイリングです。ティアックの社員として、開発側とタイアップし新製品導入を行っていたのですが、早期退職者を募るくらいですから会社も苦しく、それまでのように新しい情報を得るためにお客さんの元へ出かけることもかなわなくなったのです。それなら早期退職者募集に乗っかって、自分で仕事をしようと考えました。
自らの手腕を試すよい機会であるし、「55歳で会社を卒業して、普通の人が定年を迎える60歳まで好きな仕事ができればいいや」という気持ちだったのです。

- 起業への最初の一手は、どのように打たれましたか?


永井 それまでのノウハウを元に、画像に関心を持っていながら医用画像ファイリングを手がけていない企業に声をかけたらどうかと考えました。知り合いが放送局のビデオ関係の仕事をしていたので、そのM社に話を持ちかけてみました。たまたま専務のお子さんが放射線のドクターで、医用画像に興味をもってくれました。

最初の1年は、私がノウハウを提供する分として、ある程度の固定給をもらい、2年目からは固定給を少なくし販売の利益に応じて配分を受けるという形でスタートしました。

 
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プロフィール

永井実重さん 
[ メディカルシステム・ナガイ代表 ]


永井実重さん メディカルシステム・ナガイ代表/医療分野の医用画像をデジタルファイリングするシステム構築のためのコンサルタント業務を行っている。ティアック、センチュリーメディカル、ミネベア、ティアックと医療分野の会社で転職をしながら経験を積む。1994 年ティアックを55 歳で早期退職し八王子の自宅で起業。1998年12 月SOHOパイロットオフィスの開設時に入居し、現在に至る。

(取材:萩谷)