SOHO社長の体験記

「独立に勝算あり」と判断した理由とは 




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永井さんには「医用画像ファイリングなら絶対食べていける」という確信がおありだったのですね。


永井 ティアックを辞めたときもそのあとも、「絶対いける!」と思っていました。
医療関係の最新機器は、段階的に導入が進みます。大学病院や大病院はどんどんデジタル化されていますが、開業医の先生は相変わらずレントゲンフィルムを患者さんに見せていたりします。若先生の代になるとデジタル化するので、小規模なクリニックなどを対象にすれば、まだまだ伸びていく分野です。
ティアックの頃は内視鏡、超音波、眼底などアナログの画像を主体に始めましたが、今やレントゲンはもちろん心電図もデジタル化されていますし、開業医でもCR*1,CT、MRI装置*2を全部もっていらっしゃったりしますので、それらの画像をファイリングします。最近は電子カルテと連動したファイリングシステムを作って売っているわけです。


- 時代に応じた画像ファイリングを提案し、ドクターに便利に使っていただく仕掛け作りなので、ニーズは絶えることがないと。


永井 しかも私の場合、長く画像ファイリングを扱っています。若い人は過去のファイリングに関する知識がありませんが、歴史ある医科系大学の研究室には、連綿と昔からのファイルが保存されているところもありますし、そこで学んで開業する先生もいらっしゃる。昔を知っているから、そういう場合も対応可能なのです。


- それは大きな強みですね。


*1 CR:コンピューティッド・ラジオグラフィの略。従来のレントゲンフィルムの替わりにX線画像をコンピュータでデジタル処理する。
*2 MRI:核磁気共鳴画像法の略。X線を用いるCTとは異なり、核磁気共鳴現象を利用して体の内部の状態を3次元的に把握するのに用いられる。





プロフィール

永井実重さん 
[ メディカルシステム・ナガイ代表 ]


永井実重さん メディカルシステム・ナガイ代表/医療分野の医用画像をデジタルファイリングするシステム構築のためのコンサルタント業務を行っている。ティアック、センチュリーメディカル、ミネベア、ティアックと医療分野の会社で転職をしながら経験を積む。1994 年ティアックを55 歳で早期退職し八王子の自宅で起業。1998年12 月SOHOパイロットオフィスの開設時に入居し、現在に至る。

(取材:萩谷)