SOHO社長の体験記

畑違いの分野で、合弁会社の社長就任 

慣れ親しんだSOHOパイロットオフィスで。
 

- 杉山さんは長く横河電機で開発に携わり、その後ゼネラルエレクトリック(GE)との合弁会社・横河メディカルシステム株式会社(YMS)の社長もされています。どういった経緯でYMSの社長になられたのですか?


杉山
横河にはGEのCT等医療機器を日本で販売する事業部が1976年頃からあったのですが、性能は優れているが日本の中小の医療機関には使い勝手があまりよくなかったのです。そこで当時の担当者が「日本の事情に合わせたオリジナル製品を作って、GEのラインに乗せて売りたい」と提案したのです。
GEはその条件として担当者の交代と合弁会社にすることを要求してきました。そこでYMSができたわけです。あとは「社長を誰にするか」ということです。

- そこで杉山さんにご指名が。


杉山 最初はお断りしました。メディカルには素人でしたし、軍国教育の影響で英語やアメリカ文化は好きではなかった。まあ、偏見を持っていたのですね。再度の要請に横河の先輩に相談し、お受けすることにしました。横河は「それなら工場も作ろうか」と言ってくれたのですが、「最初は別館の一角でいい、1,2年して利益が出たら作りましょう」ということでスタートしました。
合弁では双方の社名を冠するのが普通ですが、どうもGEはYMSを信用しておらず、名前を出したくなかったようです。最初はミルウォーキーの工場でも「ここで見聞きしたことを口外しない」と誓約書を書かされました。でも3回目くらいに態度がころっと変わった(笑)。

 
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プロフィール

杉山 卓さん 
[ 杉山卓事務所代表 横河電機株式会社社友 ]


武蔵野市在住。横河電機で主に精密電機計測機器の開発に従事。専務取締役だった1982年に、横河メディカルシステム(株)の社長に転出。退任後、横河電機社友となったのを機に杉山卓事務所を立ち上げた。特に環境関連、太陽電池システムをメインとした技術コンサルティング、起業を目指す人のための技術評価や各種相談、科学技術関連の著作など多方面で活躍中。熱烈なタイガーズファンでもある。

(取材:萩谷)