SOHO社長の体験記

樹木型太陽光発電街路灯の試作へ 

横河電機社屋屋上に設置されている太陽電池街路灯(分離型)の発電部分。
 

- SOHOとしても、ユニークな太陽光発電システムを作られましたね。


杉山 椰子の木型の太陽光発電街路灯です。葉っぱのところに太陽光パネルがついています。
最初はパネルも葉っぱと同じグリーンがいいと思ったのですよ。つくばの産総研でそれができたという新聞発表に飛びついたら、「まだ実験段階で実用まで5年くらいかかる」というのであきらめ、現在のような形になりました。


- これはいつごろ思いつかれたのですか?


杉山 2005年くらいです。ただし最初考えていたのは別の形態です。ヨーロッパ風の店舗ビルなどで壁面にツタを這わせていますが、あのツタ状の太陽電池ならかなりの面積が採れるんじゃないかと考えたのです。でも配線が複雑になりすぎるので、もっと簡単なものでやってみることにしました。
椰子の木の幹は中空で、土台部分に蓄電池があります。昼間にどんどん電気を貯め、周りが暗くなると感光素子が反応してランプを灯します。最初に作ったのは2008年です。雨が4日以上続くと数時間で切れてしまうなど苦労しました。そこからまた改良案が立ってくるわけです。 太陽の当たるところと明るくしたいところが離れていることもあるので、分離型も作りました。横河ブリッジが興味を示していたのですが、3月11日の大震災がありましたから横河ブリッジの本業の方に優先順位が移りました。落ち着くまで待たないといけないでしょうね。





プロフィール

杉山 卓さん 
[ 杉山卓事務所代表 横河電機株式会社社友 ]


武蔵野市在住。横河電機で主に精密電機計測機器の開発に従事。専務取締役だった1982年に、横河メディカルシステム(株)の社長に転出。退任後、横河電機社友となったのを機に杉山卓事務所を立ち上げた。特に環境関連、太陽電池システムをメインとした技術コンサルティング、起業を目指す人のための技術評価や各種相談、科学技術関連の著作など多方面で活躍中。熱烈なタイガーズファンでもある。

(取材:萩谷)