SOHO社長の体験記

会社運営から見たSOHOの強みと弱み 

同じく太陽電池街路灯(分離型)の街灯部分と杉山さん。
 

- 杉山さんのように大企業の経営トップにいらした方が、SOHOに混じって和気藹々と仕事をされるというのは、できそうでいて、実はけっこう難しいのではないかと思いますが。


杉山 幸い私は技術者ですから、どんなポジションについても、ものづくりの仲間にいろいろアドバイスする機会が多かったし、実際に物をいじって「どうすればうまくいくんだろう」と考える癖がついています。それはずっと変わりませんでした。
パイロットオフィスには10年間いましたから、すっかりその雰囲気に慣れてしまい、横河電機に戻って1年以上になるのに不便に感じますね。待遇はいいのですが、コミュニケーションがどうしても少なくなりますから。


- 退職後に起業したいと考えている方に、どのようにアドバイスされますか。


杉山 会社をうまく運営するには、アイディアだけではだめです。発明者はマーケティング的発想を必ずしも持たないので、優秀なマーケッターとセールス担当者が必須です。それから技術者には経理の感覚が乏しい人が多いですね。開発にお金につぎ込み倒産したりする。
大会社では、技術者として発明をすれば、よいマーケッターとセールスパーソンがいて売ってくれる。非常に有利なのです。それを意識せずに、会社にいたときと同じ感覚で起業すると失敗します。逆を言えば、大きな会社は自由度が少なく、新事業を起こしにくいという難点があります。





プロフィール

杉山 卓さん 
[ 杉山卓事務所代表 横河電機株式会社社友 ]


武蔵野市在住。横河電機で主に精密電機計測機器の開発に従事。専務取締役だった1982年に、横河メディカルシステム(株)の社長に転出。退任後、横河電機社友となったのを機に杉山卓事務所を立ち上げた。特に環境関連、太陽電池システムをメインとした技術コンサルティング、起業を目指す人のための技術評価や各種相談、科学技術関連の著作など多方面で活躍中。熱烈なタイガーズファンでもある。

(取材:萩谷)